【d!】あああああ【短編集】 (ページ34)

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はっぴーばれんたいんでーページ34

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激暗ネタしか思いつかない為気分転換です...
ふざけが十割なので頭からっぽにして読んで頂けたら幸いです。
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「...ば、バレンタイン、お、おめでとうございます。これはあのーその。えっと、記念に僕が作ったんですよねハイ！」

突然呼び出されたかと思えば徐に手渡される平坦な紙箱。それなりの重量感と共に押し寄せる困惑。...それもそうであろう。あろう事か私はバレンタインデーに何も準備をしていないのである。
故に、私は今目の前で恥じらいながらこちらの反応を今か今かと待ち侘びている彼に『何も持ってない...。』としか言えない薄情者にならざるを得ない。
喜び勇んだ彼の心を傷付けてしまわないよう丁寧に言葉を選んでは謝り、なにか埋め合わせを提案しようとする。刹那、悲しそうな顔を浮かべる相手に罪悪感が生まれてしまう。やはり私も何かお返しを作るべきであろうか。...しかし菓子作りなんて最後にした記憶は小学生か中学生頃。最早曖昧なレベルである。きっと市販のものの方が失敗しないしきっと喜んでくれる！そう思い、一先ず礼を伝えてはこの場はお開きとなった。

家に帰れば何故か彼奴が居座っていて。「幼馴染のよしみやし、ええやろ。」なんて吐き捨てテレビを陣取る奴を退かす。...取り敢えずバレンタインデーという事すら忘れていた緑パーカーの男の前で貰ったものを開封する事にした。

『え。』

「ピザやん。...コレ。A...あっ。」

「あっ、あ〜パイナップル乗ってるな食えへんわゴメンな。」

『うーん流石にこの量は食べきれないし、ゾムも手伝ってよ...。』

「おいおいおいパイナップルをピザに乗せても良いのか否かは重大で神聖な議題なんだぜ...？軽々しくソレを進めるのは頂けませんねAさん。」

『えっ、何でそんな早口だしそんな嫌がってるの。』

全てを察したその一声。その後に奴はこれでもかと食べるのを否定した。その勢いに気圧されつつも私一人じゃ食べきれないし、申し訳ないから！の一点張りで通していれば渋々了承を得る事が出来た。

「...あのサア。A。これ、誰に貰ったん。」

『あ、えっと。エーミールさんから！』

「あっ。」

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