【d!】あああああ【短編集】 (ページ12)

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黄緑色の夏終わりページ12

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超短編をかいてみたかった

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あの夕暮れ

あの電子音

とおりゃんせ

横断歩道

たった数分前。Aは俺と共に歩を並べ明日の数学の小テストがどうだとか。数週間後に控えた文化祭がどうだとかを駄弁っていた筈だった。

所謂、ご近所さん同士の俺らは今に至る迄一緒に下校していた。始業日のクラス分けの結果がどうであろうとも。

＿＿通り慣れた灰と白のコントラスト。電光板は赤から青へ。【歩行可能】を確認したAははしゃぎ急いては数歩先に渡る。

途端。彼女が空高く舞い、地に落ちる。
額から流れる血液は刻刻と命の火を吹き消そうとしている。反動なのか、数メートル先に投げ出された鞄から吊り下げされたキーホルダー。...緑のアイツは同じく項垂れている。
＿＿訳もなしにあれを彼女に渡した記憶がフラッシュバックした。

散乱した教材、筆箱。＿＿＿何時かの文化祭のポスター。

「...ぅ、あ。...ァア...。」

夕闇、蝉時雨。

未練孕むAの瞳と、目が合った。気絶という名の、ブラックアウト。

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